記録

加奈子のブログ

がんばって壊れてみた

書き初めで今年の抱負は「がんばる」にしました。挫けないとか諦めない、投げ出さない、悲観しない、なるべくバッドにならないという意味合いです。曲を作り続ける、やりたいことをなるべくやる、とかポジティブな意味はもちろんです。

 

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もう月末ですが、毎月なにかひとつ広めにテーマを設定してがんばってみようと思って今月を振り返ってみたら結構がんばってました。

今月は「壊れる」でした。

年明け早々に友達から自分に厳しすぎると言われ、強迫観念強めで完璧主義傾向な性格(どっちが先なのかわからない)が生きづらい理由のひとつでもあるのは自覚しているので、別の友達に励まされながら完璧を壊す練習をしました。ひたすら全身を殴られ続けてる感覚でかなり精神的にはきつかったけど、完璧じゃなくてもなんとかなるという小さな成功体験を何回かすることでだいぶ拒絶反応は減りました。自分が超ダメ人間に思えて一日くらいはかなり落ち込むんだけど、次の日には通常運転になれてたり。なんとなくバッドに入って先が見えない陰鬱な時よりも、自分や状況を受け入れられてリハビリだった。

 

ネガティヴで陰鬱なのはデフォルトだけど今月ほんとに数ヶ月に一度レベルのやつで落ち込んでしまい、友達に会える状況だったからまだ救われてたけどこれからまた人と会えなくなるかも、とかイベントがどんどんなくなっていくのを見てると悲しくなるし、実際行こうとしてた楽しみなライブも延期になってしまいました。来月の自分の出演のライブもどうなるか正直不安しかなく、日々悲しみの前借りしてます。

 

今月はまず年明けの瞬間から記憶ないし、お正月にダラダラ新年会したり、ひとりだと絶対やらないまま終わるから友達巻き込んで書き初めをしたり、一生酒飲まないって言ってるのにもう3回くらい二日酔いになったし、バンドの練習や曲提供してる案件のレコーディングでディレクションしたり、バンドメンバーと曲を作り始めて久々に作詞して、それに新しいプラグインでトラック作ったのが楽しかった。こう見ると全体的に楽しそう。よかったね!

いろいろやっていくと自分のやりたいことの解像度が上がっていって、なにかがわかったような気がした。ご時世的にも今後DJの予定入れてないので楽曲制作がんばる環境が整ってきたんだけど、コロナ禍マジで息抜きの選択肢が少ないというか効果的なものがないからそこだけ心配。ひきこもり気質で無限に閉じこもることができるのは救い。

 

書き初めのとき100枚書くぞ!と思って実際全然無理だったけどいくつか書いた中に「泣かない」もあったけど数日前にひさしぶりに赤ちゃんくらいの大号泣してしまいました。感情あってよかった。まだ大丈夫だからまた明日からがんばります

怒りと悲しみの涙の理由はフェミニズム

ここ数年自分の中のテーマのひとつにフェミニズムジェンダー問題がある。(世の中が話題にしているからではない理由を後に述べます。正確には元々モヤモヤしていたけど世の中に問題が浸透してきたことでこうやって言及しやすくなりました。)

なんとなく自分はフェミニストなんじゃないか?とずっと思い続けてきたけど意識的にディグることをしなかったのでちゃんと向き合っていなかった。"ちゃんと"理解していないと語る資格がないと思っていたからだ。

 

先日、ピピロッティ・リストの展示を観た。(すごくいい作品ばかりだった)

https://www.fashion-press.net/news/70573

こちらをきっかけに改めてフェミニズムなどについて考えざるを得なくなった。

 

 

 

自分自身が女性であることで必然的に性差別的態度や発言をされる機会がこれまでに数えきれないほど多くあった。その度になんとなく空気が悪くならないようにその場をやり過ごし、後でひとりになったときにふと思い出して違和感を持つ。それがやがて怒りや悲しみ、セクハラを一蹴できなかった自分を責めたり、自己嫌悪に発展する。フェミニズムをちゃんと理解しようとする前にこういう事態は唐突にやってくる。

というか、大人になってからフェミニズムという言葉や概念を知ったからまだマシなのかもしれない。ジェンダー教育もないまま幼稚園や学校、組織に放り出された瞬間から性差別に遭い、傷つき、生き抜く術をその度に見つけながらサバイブしなければいけないのだ。可愛いから〜、ブスだから〜、とか女子同士でももちろん、男子や大人が言ってるのも死ぬほど見てきた。自分もたくさん傷ついたはずなのに、思春期の頃は周りに同調するように自分もその話題に参加していたと思う。そういう意味でも自分で周りの環境を選べない学生時代は地獄だと思う。(時代的にも今ほど性差別に対する考え方が慎重ではなかったし一般的に浸透してなかった)

大人になってからフェミニズムを知って、世の中にジェンダー問題が広まってきて、人付き合いや環境も選べるようになってかなり楽になったものの、全員の考え方が変わらない限りは悲しいことにセクハラは絶えない。今年は今までにないタイプの経験がいくつかあった…悲しい。他のジェンダー問題も同様だと思われる。(無謀ですが希望です)

 

書店にジェンダーフェミニズムに該当するエリアがあったので一通り見てみたり、あらかじめ調べて目星をつけていた文献を買って読み始めてみた。

セクハラ発言なんて日常茶飯事すぎて慣れていたけど(慣れるものではない)やっぱりあの違和感は間違ってなかったし、心あたりのありすぎることばかりで、過去に投げかけられた些細な言葉などを思い出して涙がとまらなくなった。言葉を放った相手は覚えてないレベルなのにちゃんと傷ついてるから私は覚えてたし、嫌なことだからなかったことにしようとしてただけで、思い出しただけで自己嫌悪になった。これまでのそういう経験が蓄積かつ「フェミニズムって何?」レベルの私は日頃から"人間が嫌い、特に男性が嫌い"と言っていたけどそれは間違いなんじゃないかと思った。"女性の気持ちを考慮しない発言をする人が嫌い"なんだって当たり前の答えにたどり着く。それはやっぱり自分が予想していたようにフェミニズム的考え方になるんだろうなきっと。

ツイフェミとかミソジニーによってフェミニストであるとカテゴライズされるとそれもそれで生きづらくなりそうだと思って、これまでなんとなく避けてたし向き合っていなかっただけだった。今でも別に大々的に言っていくつもりはないけど、自分の気持ちに素直になると、結局はフェミニズム的な考え方に近いと思う。フェミニストを公表しているアーティストは大体好きだったりする。でも別にこれで"ちゃんと"理解できたつもりもない。

ついでに言うと私は自分の身体や見た目にコンプレックスがあるので外見についてとやかく言われるのも大っ嫌いです。インスタに自撮り載せてるのに?とか散々言われた。(発言には気をつけてくださいね)自分で自分のことはよくわかっててもそれが対他人になった瞬間また別問題になるので慎重に考えなくちゃいけないと思った。

後で消えるやつです

Twitterで今年の抱負みたいなことをつぶやいた。

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プライベートなことを不特定多数に話すことに抵抗があるから普段だったらこんなことしないと思うけど、目標がないとモチベーション維持ができなくてひたすら堕落してしまい、結局手をつけない。タスクを詰め込みたい人だから、暇な時間があると精神的に耐えきれない。そして自己肯定感が低すぎるゆえこんなの誰も見てないし好き勝手言っとけ〜という勢いに任せてツイートボタンを押した。

ツイートすると誰かに拾われて、やりたかったことが叶ったみたいなやつ、ほぼ言霊だと思ってる。誰にも拾われなくていいけど自分の頭の中だけでやるぞ〜って唱えてたんじゃ絶対にやらない。だって頑張らない方が楽だし、なるべく毎日同じことの繰り返しがいい。複雑なことは考えたくないし、疑問に思ったり、問題提起もしたくない。でもこのまま何も起きなくて成長もしない、なにも出来ない自分のまま時間だけが過ぎ、年齢という数字だけを増やしていくなんて自分の性格を考慮すると絶対に後悔すると思ったから、やるしかない。残像でもいいから残したい。

 

言ってしまったからにはやらなきゃいけなくてこわい。新しいことを始めるのってとてもこわい。そこまで自分にプレッシャーをかけないと始められない。ブログは推敲もしてないし殴り書きだから書けてる(これを書けてるというんですか?)けどちゃんとした文章や説明は何から始めていいかわからなくて「大学生向けの卒論の書き方」みたいな本を片っ端から読んでる。

 

幼稚園とか小学生くらいの頃から自分は他の人と違うと思ってて(厨二なだけだと思う)いろいろ大変なこともあったから自分の経験を人に話してもあまり共感を得られなくて、波瀾万丈だと思ってた(孤独)から19歳くらいの頃から自叙伝を書きたいと思ってたけど最初に述べたようにプライベートを語るのが苦手だからあまりにも赤裸々すぎるのが恥ずかしかった。変な子で許されるのも若いうちだけで、大人になってくると普通の人の感覚?みたいなのを身につけないと生きづらいだけなんだということがわかって、普通の人になろうとするほど自伝に書けそうなネタが少なくなってきた。普通の人は髪をピンクや青にしないし、超地味なDTMとかしないし、クラブに行かないし、年齢不相応の派手な服装はしないし、モテなさそうなメイク好んでしないし、DJとかしないと思う。今でも世間(世間とは?)からしたら十分すぎるほど社会不適合者だと思ってるけど、自分としては数年かけてだいぶ馴染めてきてると思ってる。(わたしが禁断の多数決というグループにいたときを知ってる人だったら笑うポイントですよ、ここ…)

そして普通の人にはなれないことに気づき、諦めた。

 

プライベートすぎる自伝からもうちょっとプライベートを抜いたら、わたしが伝えたいこととテーマを照らし合わせて論文になるんじゃないかな〜という軽い気持ちで論文書くとか言ってます。エッセイでよくない?って思うのと、そっちに寄りそうな気がするけどそれはツイートとかブログでいつでも出来そうな気がしてしまうので。きっと地獄を見ることになるぞ。

音楽制作はもう生活の一部で当たり前になってしまってるから、今年は文章を書くという制作行為が気分転換になればいいね〜くらいに思ってる。

 

本編のテーマとかはまだ全然絞りきれてないから資料を集めてひたすら読み、噛み砕く毎日。これだけでもだいぶ知見が広がって楽しい。時間をかけてやりたいプロジェクトだから年末とかに発表できるといいね。(応援されるとモチベーションに繋がります)

リスナーでいれば楽しいまま完結できるのにプロデュース・プレイヤー側になりたがるの、そういう性格なのでしょうね。

死ぬまでに観たい映画

書店でこのタイトルの本を見かけて黙ってはいられなかったので今年観て良かった映画を書きます。なるべくネタバレしないように書くけどあらすじは入れるね。

 

死ぬまでに観たい映画1001本 第4版の通販/スティーヴン・ジェイ・シュナイダー/野間 けい子 - 紙の本:honto本の通販ストア

 

この他の鑑賞記録や評価はフィルマークスに載せてるから適当にディグってね。

filmarks.com

 

 

 

シャイニング(1980)
ダークナイト(2008)
トゥルーマン・ショー(1998)
キング・オブ・コメディ(1983)
スパイダーマンシリーズ サム・ライミ
スキン(2017)
ペット・セメタリー(1989)
ゲット・アウト(2017)
レザボア・ドッグス(1992)
GONIN(1995)
BROTHER(2000)
君の名前で僕を呼んで(2017)

 

 

 

 

シャイニング /The Shining(1980)

スタンリー・キューブリック監督

 

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いきなりこれでごめんなさい。「死ぬまでに観たい映画1001本 第四版」の背表紙を飾っていたのがきっかけでブログを書こうと思いました。

ホラー映画の大定番。毎年冬になると(冬じゃなくても)観てて超大好き。みなさんはキューブリック作品どれが好きですか。

執筆のため冬季休業する山のホテルを借り切って父母子の家族で暮らしてたら父が段々狂っていく話。父というと子目線になるけど実は登場人物それぞれにお話があると思う。全員がいないと成り立たないんだけどジャックニコルソンが強すぎるんだよな。

この作品が後のホラー映画界以外にも与えた影響は幅広く、様々なオマージュをされているので観てないと他の映画は楽しめないと勝手に思ってる。この年代自体がまず大好き。映像演出の色使い、美術の配色、登場人物のファッションセンスも逐一印象に残る。映画史で映像化されて良かった作品って数多くあるけどこれもそのうちのひとつだと、とても思います。

サントラとかも触れたいけどただのオタクの早口だから割愛します。(参考資料たくさんあるから気になる人は調べる方が正確で学びを得るよ。本編観るのがいちばんのおすすめだけど)

続編とされているドクタースリープも今年観たけど確か前半ほとんどシャイニングに触れてこなかったし個人的には期待外れでシャイニングの強さが引き立ってしまった。名作マジで色褪せない。

 

 

ダークナイト /The Dark Knight(2008)

クリストファー・ノーラン監督

 

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ジョーカー観た後に参考作品で初めて観たから観たのは今年じゃないけどジョーカーより好きだったやつ。(比べるのはナンセンス)定番すぎて観ないシリーズに入ってたけどこれは〜〜絶対観ておいた方がいいですね。

病院のシーン、本物の建物爆発させてるから一発撮りの緊張感しかなくて大好き。

悪が存在しないと正義が成り立たない、何が正しいんですか?って話。バッドマンのあれか〜ってスルーしてた自分間違ってた。ヒースレジャーの役作りが鳥肌。天才はすぐ死にがち。

テネットが公開されてからノーラン作品気になります。(観てない)

 

 

トゥルーマン・ショー/The Truman Show(1998)

ピーター・ウィアー監督

 

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 生まれた瞬間から自分の人生をテレビ番組で全部流されてる人の話。芸能人のSNS個人情報叩き云々に通じるなと思って観てみた。

ジムキャリーかわいすぎて楽しい気持ちでニコニコみてたけど自分の人生が偽物なんじゃないかと気づき始めてからの展開がやばくてラストにかけて一気にダウナー入った…。90年代後半にこの作品が完成されてるのがすごすぎる。

 

 

キング・オブ・コメディ/THE KING OF COMEDY(1983)

マーティン・スコセッシ監督

 

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こちらもジョーカー参考作品のひとつです。こういうものを本当のホラー映画というのではないでしょうか。面白いのに全然笑えない…。俳優として素晴らしいということだけどロバートデニーロの笑顔がトラウマレベル。後味ずっしりすぎるけどスコセッシ監督らしい構成も完成度高くて何回も観てしまった。ウルフ・オブ・ウォール・ストリートからの振り幅すごくてスコセッシ作品ちゃんと勉強したくなった。

 

 

 

スパイダーマンシリーズ サム・ライミ

スパイダーマン/Spider-Man(2002)

スパイダーマン2/Spider-Man 2(2004)

スパイダーマン3/Spider-Man 3(2007)

サム・ライミ監督

 

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スパイダーバース観たかったけどシリーズひとつも観たことなかったからオタク力発揮して初期作品一気に観てしまった。シリーズものって1がいちばん面白いと思ってるけどどうですか?アメコミとかヒーローは勝手な偏見でなんとなく苦手だったからまさか自分がスパイダーマン観ると思わなかったし、良かった作品に挙げるのは意外すぎた。

売れたから2と3を作った感じなのかな、新鮮さは全くなくて残念だった。続編のアメイジングスパイダーマン2まで観たけどこの役はトビーマグワイアじゃないとだめだと思ったから冷めたのと、順番に履修しないと気が済まないから結局スパイダーバースまでたどりつけない気がする。キルスティンダンスト好きだけどこれは他にもうちょっとハマるヒロイン役いたんじゃないかと思ってしまった。からのエマストーンは強引!

 

 

スキン/Pieles(2017)

エドゥアルド・カサノバ監督

 

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Netflixオリジナルだったと思う。スペインの若手監督による排他的主義を批判したカルト作品。

美しさや幸福って人それぞれの価値観だよねっていう重めのテーマを超かわいいアートディレクションで殴りかかってくる激強い作品。学生時代の専攻だったけど改めてファッション哲学を勉強したくなったから最近また参考資料ディグりまくってる。

 

 

ペット・セメタリー/PET SEMATARY(1989)

メアリー・ランバート監督

 

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こちらもスティーヴン・キング原作のホラー映画。愛する人の死を受け入れられない人の末路が悲しかった。

脚本はもちろん良いんだけど、胸糞描写多めで映像や演出がB級な感じに仕上がってしまっているのが残念。今年の始めにリメイクが公開されてたらしいからちょっと期待してる。

 

 

ゲット・アウト/Get Out(2017)

ジョーダン・ピール監督

 

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こちらもなかなかのカルトホラーでした。Black Lives Matterのこともあって、なんとなく観ておこうと思ったけど軽い気持ちで観るには重すぎる。ほぼ全部が伏線だから何回も観るのがいいと思うけど恐怖レベルが鈍痛だから全然おすすめ出来ないが味わっておくべき痛みだと思う。作り込まれているぶんオチが弱く感じてしまった。やっぱり人間が一番怖い。

期待値上がって同じ監督の次作、アスも観てみたけど正直よくわからなかった。

 

 

レザボア・ドッグス/Reservoir Dogs(1992)

クゥエンティン・タランティーノ監督

 

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超大好きタランティーノ監督のデビュー作品やっと観た。なんで今まで観てなかったんだろう。大好きの全部載せ!最高〜〜〜!ヘイトフルエイトとやってること一緒だけどこっちのが荒削りでいいな。

泥臭いし、いつものおしゃれな無駄話とオマージュ盛り盛りで二転三転のドタバタストーリーに最高のタイミングで最高のBGMを持ってこられたら身を任せるしかないよ…

ブシェミのこと大好きになった!これを機に今年はキルビル1,2もヘイトフルエイトも見返してしまった。

 

 

GONIN(1995)

石井隆監督

 

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豪華俳優陣のヤクザ映画でこの年代にLGBTを取り上げる日本の映画は相当珍しいのでは。モックンが彫刻のように美しい姿を作品に残してくれてありがとうの気持ちだけど年齢重ねてもモックンはそんなに変わらなかった…美しすぎて恐怖。脚本は結構ありがちな感じだけどカット割の見せ方が上手。緊迫感の演出に嫌味がないし北野武の雨のシーンは印象的だった。

続編も観たけどキャスティングはストーリーはさておき、あの海沿いのクラブといいプールといい虚無っぽさの演出がグッとくる。

 

 

BROTHER(2000)

北野武監督

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タランティーノからこの流れは避けられなかった。名作ばかりで恥ずかしい。てかこれもう20年前なの…。名セリフ「ファッキンジャップくらいわかるよ馬鹿野郎」のあれです。日本のヤクザがアメリカに渡って頑張る話。ヤクザ映画といってもかなりエンタメだけど終始ダウナーな雰囲気でヒリヒリする。途中でちょっと長く感じてくるけど最後のシーンが最高。かっこよくてせつなくて良い作品。

 

 

君の名前で僕を呼んで/Call Me by Your Name(2017)

ルカ・グァダニーノ監督

 

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思い出すだけで涙が出そうなほど美しい映画。ティモシーシャラメずるいよな〜ホットサマーナイツでは全然ピンとこなかったのにこちらの作品はとても良かった。

自分を偽って生きていきたくないけど自分の気持ちに気づいて心がバラバラになりそうな瞬間、短い夏の描写に当てはめられて美しく儚い永遠の一瞬。切なすぎてエンドロール大号泣不可避。また夏になったら観たいな。

 

 

 

 

 

気に入った作品は何回でも観てしまうせいで新しい作品なかなか観れないし、今年は映画館も寒くなってから1回しか行けなかったから残念だったけどおうちで予習してこれは劇場で観たいな〜とか考えるの楽しかった。

最近気づいたけど日常生活の中で、映画作品のこのシーンっぽいなとか無意識に考えてるみたいで人と話してるときもその延長線でずっと映画の話してしまうのはオタクっぽくて気持ち悪いけどそんな自分嫌いじゃないです。

 

 

 

近況とお知らせ

※長いですごめんなさい

 

外出自粛生活1ヶ月ちょっとを過ぎました。元々ひきこもり気質ダウナー属性なので昼夜逆転絶好調です。

 

4月以降の出演は全て取りやめとなり、その他の仕事もなくなっているので正直なところほぼ収入がない状態です。ずっと家に居れるので感染リスクは少ないものの、不安は尽きないですね。

昨日懸念していたことが起きました。身近なクラブやライブハウスがなくなっていく。収束しても遊び場や好きなご飯屋さんがなくなってしまったらどうすればいいんだろう。服屋さんなども同じ。誰も悪くないから悔しいですね。何をするべきか考えさせられる。

 

多忙な日々から解放されてたまには長期休暇も良いな〜と初めは軽く考えていたけど、感染者数が増え続けるニュース、緊急事態宣言の延長、先が見えなくてひさしぶりにちょっと落ち込みました。映画を観たり友達とオンライン飲みをして何とか気を紛らすようにしてたけど、暇な時間が増えると人って余計なことを考え始めるんですよね経験上。どんどんネガティヴモードになって創作活動のモチベーションも奪われていきました。時間あるのに音楽作れないなんてミュージシャンとして完全にダメじゃん→自己肯定感爆下がり→ニュースみて落ち込んでるだけでなにもしない自分が腹立たしい→ダメだ完全にこの状態良くないやつ…なにかしなきゃと思って行動せざるを得なかった。いつだってこういうときの自分の行動力に救われてきた。謎の自信が湧いてくる。

 

服飾の学校に通っていたので布マスクなら作れるかな〜と2週間くらい前に布マスクを作り始めました。まず、ある老人福祉施設へ寄付するという目的設定をして目標の70枚作り終えたところです。それと並行して何人かの友達にはプレゼントしました。お仕事行かなきゃいけない人もいるし不織布マスク持ってても次いつ買えるかわからない人、やっぱみんな不安だよね。人の役に立ててる気がして自己肯定感ちょっと戻る。チョロい。縫う作業って「無」になれるしやっぱり布をこねるのは楽しいので自分で着る用の夏服も作り始めようとしてます。いい感じです。

 

私もマスク少なくて困ってたし、買えない人もたくさんいると思います。友達だけじゃなくて困ってる人全員にあげたい!とか壮大になってきちゃったんだけど現実的に考えて、材料費もそれなりにかかるし収入なくてこのままだと来月の支払いとまっちゃうから心苦しいけど生活費がなんとかなるまでは販売してみようと思います。買って頂けたらとてもとても嬉しいです。 

方法として、ひとまずBASEで販売します。creemaかミンネというハンドメイドサイトがあるみたいなので展開を検討中です。手数料の関係もあるので、これを見れている人はBASEで買ってくれると好きです!!!!!

ついでにグッズ在庫ある分だけ追加します。

djvu.thebase.in

BASEでのマスクの販売は来週中を予定してます。またTwitterInstagramでお知らせします。

 

そもそも需要があるかもわからないしマスクが不必要になるのももうすぐかもしれないし(それを願っているけど)先のことは何もわかりませんが、しばらく目標っぽいものが出来たのでやります。ミュージシャンぽくない感じになってきた…でもいま依頼の楽曲と自分の新曲も作ってるところだからリリース楽しみにしててね!どちらもひっっさしぶりの歌ものです☺️💖

誕生日に際する長めの独り言

7月5日、誕生日でした。もう2週間経った。ほんとうに毎日が早い。


誕生日当日に示し合わせたように人が多い場所に行くことは抵抗があったけど、予定も空いていて大切な友達のイベントだったから遊びに行った。会う人みんなお祝いしてくれた。普段は閑散としている携帯にもたくさんメッセージが飛んできて浮き足立っていた。朝から朝まで幸せな誕生日だった。何より人付き合いが苦手なんだけど、もう友達が少ないなんて言えないかもしれない…嬉しい。こうして生き延びてこれたも皆様のおかげです。ありがとうございます。

 

 

 

 


思い出すと、去年の今頃から腹をくくって音楽を続けよう、ちゃんとやっていこうと決意をしたような気がする。というのも、わたしにとって音楽は子供の頃から生活の一部になっていて「やる」「やらない」というものではなかった。でも前にやってたバンドがアイデンティティみたいになってたから脱退の影響は大きくて、わたしひとりになったら何も出来ないんじゃないかと思い詰めてしまって、そのタイミングで音楽とか何もかもを辞めるかすごく悩んで迷ってから「辞めるとかじゃない」ということを思い出し、モチベーション回復に時間が掛かったような記憶がある。


そうして去年の夏から自分のやりたい音楽を見つめなおした訳ですが、わたしはやっぱり人付き合いが苦手だからこそバンド形式にこだわった。バンドやりたい。今までやっていたのとは違う、新しいバンド。そしてもうこのあたりでやりたいこと全部やらないと気が済まないことに薄々気づき始める。前は自分が中心ではないバンドの1メンバーだったし、なんか特殊だったから今までのノウハウは通用しなくて初めてのことだらけだった。人とバンドやる話を進めてみても人との距離の取り方が難しくて挫折してしまったこともあった。このくらいになると全然、音楽どころの話ではない。コミュニケーションに難がありすぎてバンドすら出来ない。とても凹んだ。


そして今年の初め頃。人間関係で挫折したわたしはもうひとりでやっていこう!と迷った時期だった。本当はバンドしたいのに。とにかくやらないことには始まらないから、前のバンドメンバーにDTMのやり方を教えてもらってたりした。2月にたまたま久しぶりにDJのオファーがあったから勢いで別名義も作った。ベイビー・ブルーβはDJのときの名義と、そのうちDTMで作った曲をトラック提供とかしたいと思って分けた。しかしピンとこないデモばかりが増える増える。モヤモヤし始めた4月頃、やっぱりバンド諦めきれなくてもう自分が中心となったバンドをしようと企てて現在に至ります。音楽に関することだけだけど、普通に去年の夏から今年の上半期振り返ったね。

 


結局いまだにお知らせできる新しいニュースはないけど、去年と比較すると色々と進んでると思うので待っていて欲しいです。というか待ってますって声が多くて、思い詰めた時は泣きそうになる。待っててくれる人がいるという事が嬉しいです。

リリースとか新しい発表が出来ない理由は、どんなに作っても納得いかなくてお披露目出来ないだけなんです。去年はそれで後悔しているから何か出せたらたくさん褒めて下さい。妥協じゃなくて許容。発表出来なければやってないのと同じことになってしまうと思ってるから諦めない。大量の未完成デモを見るとちゃんともがいてたなと思う。始まったらいつか終わってしまうけど、さよならだけが最後じゃない。

六月の煩悩 【後編】

前編を書いたあと山下さんからリプライを頂き、今朝のメルマガ 面白いこと1000シリーズの「面白いこと601〜660」656に書いて下さいました。

2011年頃に途中でやめると出会って以来、山下さんの発想が面白くて動向を追っていたので嬉しいです。著者の「バイトやめる学校」もちろん発売即買って読んでました。

 

 

 

 

 

 

 

 

55.もうだめだって1日1回は言ってしまうし歌詞にしたらしっくり来すぎて独り言のようによく歌う

56.書道習い始めました

57.時間ないなら作ればいい

58.パンが食べられないならケーキを食べればいいって話、間違った言い伝えとのこと

59.結局ノルウェイの森わからないまま

60.呼び込み君Amazonで18,300円

61.人に歌ってもらう用の曲もっと作ってみたい

62.良く捉えると集中力ある悪い言い方をすれば他人に興味がない

63.まだ真夏でもないのに夏バテしてて先が思いやられる

64.肌弱すぎ体質で主に紫外線で肌もうボロボロ

65.言うのは簡単だし取り組むのもやる気があれば出来るけど問題はその先

66.いい曲聴くともう世の中に素敵な音楽たくさんあるから別にわたしが作らなくていいじゃんと思うけどそれは論点違う

67.他人と比べるべきポイントとそうじゃない部分を見極めて

68.頑張りたい気持ちが先行して思考停止状態になるときがある

69.手を動かしてひとつずつ向き合えばなんてことない

70.歌詞書けない→詩について考察→いい曲沢山聴く→楽しい

71.流行りはコピペを繰り返す過程で発生した進化でありクリエイションではない

72.短歌たくさん買ってくれてありがとう

73.買ってもらうということは作品として成立させなければいけない責任感当たり前

74.夏なのに朝寒いし夏は食欲ないこと多い

75.真夏以外はお風呂でお湯に浸かるけどもう浸からない時期になってきてそれで体調おかしくしてるよね絶対

76.でも幸せならOKです

77.思い通りに上手くいかない色々があるときほどいいなと思う

78.最近家の鍵を変えたスリリング

79.オノマトペの理解を深めたい

80.退屈は苦痛

81.言いたいこと、伝わらなくていいからちゃんと言えるようにはしたい

82.だいたい同じもの食べて決まったルーティンで生活してて何も変わらない毎日に見えるけどすこしずつ変わってること、日記読み返してわかった

83.興味のないことは別にやらなくてもいい

84.当たり前っぽいけど好きなことくらい自分で選ぼうとする姿勢が自分を豊かにする

85.選ぶためにはたくさんの経験が必要

86.妥協じゃなくていかに納得できるように工夫するか

87.行き詰まったら好きなものか美味しいもの食べれば大体オッケーになる

88.カレーが流行っているなら次は蕎麦

89.日記にその日あったいいこと3つ書き出す習慣をつけるとポジティブなこと見つけやすくなるらしい

90.ネガティブ先回りしてポジティブになるくらいネガティブ

91.ネガティブで何が悪い

92.雨上がりいつもの時間に会う犬とご機嫌になる夕暮れ横目に

93.こだわりとして犬にまつわる短歌は作り続けそう

94.YouTubeは内容よりサムネのタイトルで再生数の伸び方変わるらしい

95.音楽や文学作品に置き換えて考えるとどうだろう

96.音楽、好きなんだから気張らないでいい

97.自分にとっての音楽はやる、やらないとか続いてる、辞めるなどという表現がしっくりこない

98.お線香みたいな匂いのやつ炊きたくなる気候

99.雨の日は家の中でじっとしてるなら好きだけど外に出るのがもっと嫌になるというのにこの先1週間雨の予報だった

100.頭の中が常に考え事フル稼働で埋め尽くされてるからすこし静かになりたいんだけどサウナなどの民間療法が効くのかな

101.轟音療法もいいノイズでスッキリ

102.91の補足 自分の納得いかない性格に対して開き直りや自己嫌悪じゃなくて適当に折り合いつけて上手くやってるという話 いまに始まったことじゃないから

103.大学生とかの一番ちゃらんぽらんに過ごせたであろう時期にひきこもってた反動で今さら青春取り戻そうとしててなんか笑っちゃう

104.無限に続く独り言みたい

105.俵万智さんの短歌の影響なんだけどアンビバレンスってわたしの為にある言葉かと思った

106.性格とか性質って誰にでも全部の要素はあってカテゴリーのそれぞれが多いか少ないかの問題と考えるととてもフィジカル

107.考えることが好きすぎるから考えることを仕事にしたい哲学者?どうやってなるんだろう

108.またあしたからいつも通り葛藤し続けるんでしょうね