記録

加奈子のブログ

死ぬまでに観たい映画

書店でこのタイトルの本を見かけて黙ってはいられなかったので今年観て良かった映画を書きます。なるべくネタバレしないように書くけどあらすじは入れるね。

 

死ぬまでに観たい映画1001本 第4版の通販/スティーヴン・ジェイ・シュナイダー/野間 けい子 - 紙の本:honto本の通販ストア

 

この他の鑑賞記録や評価はフィルマークスに載せてるから適当にディグってね。

filmarks.com

 

 

 

シャイニング(1980)
ダークナイト(2008)
トゥルーマン・ショー(1998)
キング・オブ・コメディ(1983)
スパイダーマンシリーズ サム・ライミ
スキン(2017)
ペット・セメタリー(1989)
ゲット・アウト(2017)
レザボア・ドッグス(1992)
GONIN(1995)
BROTHER(2000)
君の名前で僕を呼んで(2017)

 

 

 

 

シャイニング /The Shining(1980)

スタンリー・キューブリック監督

 

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いきなりこれでごめんなさい。「死ぬまでに観たい映画1001本 第四版」の背表紙を飾っていたのがきっかけでブログを書こうと思いました。

ホラー映画の大定番。毎年冬になると(冬じゃなくても)観てて超大好き。みなさんはキューブリック作品どれが好きですか。

執筆のため冬季休業する山のホテルを借り切って父母子の家族で暮らしてたら父が段々狂っていく話。父というと子目線になるけど実は登場人物それぞれにお話があると思う。全員がいないと成り立たないんだけどジャックニコルソンが強すぎるんだよな。

この作品が後のホラー映画界以外にも与えた影響は幅広く、様々なオマージュをされているので観てないと他の映画は楽しめないと勝手に思ってる。この年代自体がまず大好き。映像演出の色使い、美術の配色、登場人物のファッションセンスも逐一印象に残る。映画史で映像化されて良かった作品って数多くあるけどこれもそのうちのひとつだと、とても思います。

サントラとかも触れたいけどただのオタクの早口だから割愛します。(参考資料たくさんあるから気になる人は調べる方が正確で学びを得るよ。本編観るのがいちばんのおすすめだけど)

続編とされているドクタースリープも今年観たけど確か前半ほとんどシャイニングに触れてこなかったし個人的には期待外れでシャイニングの強さが引き立ってしまった。名作マジで色褪せない。

 

 

ダークナイト /The Dark Knight(2008)

クリストファー・ノーラン監督

 

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ジョーカー観た後に参考作品で初めて観たから観たのは今年じゃないけどジョーカーより好きだったやつ。(比べるのはナンセンス)定番すぎて観ないシリーズに入ってたけどこれは〜〜絶対観ておいた方がいいですね。

病院のシーン、本物の建物爆発させてるから一発撮りの緊張感しかなくて大好き。

悪が存在しないと正義が成り立たない、何が正しいんですか?って話。バッドマンのあれか〜ってスルーしてた自分間違ってた。ヒースレジャーの役作りが鳥肌。天才はすぐ死にがち。

テネットが公開されてからノーラン作品気になります。(観てない)

 

 

トゥルーマン・ショー/The Truman Show(1998)

ピーター・ウィアー監督

 

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 生まれた瞬間から自分の人生をテレビ番組で全部流されてる人の話。芸能人のSNS個人情報叩き云々に通じるなと思って観てみた。

ジムキャリーかわいすぎて楽しい気持ちでニコニコみてたけど自分の人生が偽物なんじゃないかと気づき始めてからの展開がやばくてラストにかけて一気にダウナー入った…。90年代後半にこの作品が完成されてるのがすごすぎる。

 

 

キング・オブ・コメディ/THE KING OF COMEDY(1983)

マーティン・スコセッシ監督

 

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こちらもジョーカー参考作品のひとつです。こういうものを本当のホラー映画というのではないでしょうか。面白いのに全然笑えない…。俳優として素晴らしいということだけどロバートデニーロの笑顔がトラウマレベル。後味ずっしりすぎるけどスコセッシ監督らしい構成も完成度高くて何回も観てしまった。ウルフ・オブ・ウォール・ストリートからの振り幅すごくてスコセッシ作品ちゃんと勉強したくなった。

 

 

 

スパイダーマンシリーズ サム・ライミ

スパイダーマン/Spider-Man(2002)

スパイダーマン2/Spider-Man 2(2004)

スパイダーマン3/Spider-Man 3(2007)

サム・ライミ監督

 

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スパイダーバース観たかったけどシリーズひとつも観たことなかったからオタク力発揮して初期作品一気に観てしまった。シリーズものって1がいちばん面白いと思ってるけどどうですか?アメコミとかヒーローは勝手な偏見でなんとなく苦手だったからまさか自分がスパイダーマン観ると思わなかったし、良かった作品に挙げるのは意外すぎた。

売れたから2と3を作った感じなのかな、新鮮さは全くなくて残念だった。続編のアメイジングスパイダーマン2まで観たけどこの役はトビーマグワイアじゃないとだめだと思ったから冷めたのと、順番に履修しないと気が済まないから結局スパイダーバースまでたどりつけない気がする。キルスティンダンスト好きだけどこれは他にもうちょっとハマるヒロイン役いたんじゃないかと思ってしまった。からのエマストーンは強引!

 

 

スキン/Pieles(2017)

エドゥアルド・カサノバ監督

 

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Netflixオリジナルだったと思う。スペインの若手監督による排他的主義を批判したカルト作品。

美しさや幸福って人それぞれの価値観だよねっていう重めのテーマを超かわいいアートディレクションで殴りかかってくる激強い作品。学生時代の専攻だったけど改めてファッション哲学を勉強したくなったから最近また参考資料ディグりまくってる。

 

 

ペット・セメタリー/PET SEMATARY(1989)

メアリー・ランバート監督

 

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こちらもスティーヴン・キング原作のホラー映画。愛する人の死を受け入れられない人の末路が悲しかった。

脚本はもちろん良いんだけど、胸糞描写多めで映像や演出がB級な感じに仕上がってしまっているのが残念。今年の始めにリメイクが公開されてたらしいからちょっと期待してる。

 

 

ゲット・アウト/Get Out(2017)

ジョーダン・ピール監督

 

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こちらもなかなかのカルトホラーでした。Black Lives Matterのこともあって、なんとなく観ておこうと思ったけど軽い気持ちで観るには重すぎる。ほぼ全部が伏線だから何回も観るのがいいと思うけど恐怖レベルが鈍痛だから全然おすすめ出来ないが味わっておくべき痛みだと思う。作り込まれているぶんオチが弱く感じてしまった。やっぱり人間が一番怖い。

期待値上がって同じ監督の次作、アスも観てみたけど正直よくわからなかった。

 

 

レザボア・ドッグス/Reservoir Dogs(1992)

クゥエンティン・タランティーノ監督

 

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超大好きタランティーノ監督のデビュー作品やっと観た。なんで今まで観てなかったんだろう。大好きの全部載せ!最高〜〜〜!ヘイトフルエイトとやってること一緒だけどこっちのが荒削りでいいな。

泥臭いし、いつものおしゃれな無駄話とオマージュ盛り盛りで二転三転のドタバタストーリーに最高のタイミングで最高のBGMを持ってこられたら身を任せるしかないよ…

ブシェミのこと大好きになった!これを機に今年はキルビル1,2もヘイトフルエイトも見返してしまった。

 

 

GONIN(1995)

石井隆監督

 

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豪華俳優陣のヤクザ映画でこの年代にLGBTを取り上げる日本の映画は相当珍しいのでは。モックンが彫刻のように美しい姿を作品に残してくれてありがとうの気持ちだけど年齢重ねてもモックンはそんなに変わらなかった…美しすぎて恐怖。脚本は結構ありがちな感じだけどカット割の見せ方が上手。緊迫感の演出に嫌味がないし北野武の雨のシーンは印象的だった。

続編も観たけどキャスティングはストーリーはさておき、あの海沿いのクラブといいプールといい虚無っぽさの演出がグッとくる。

 

 

BROTHER(2000)

北野武監督

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タランティーノからこの流れは避けられなかった。名作ばかりで恥ずかしい。てかこれもう20年前なの…。名セリフ「ファッキンジャップくらいわかるよ馬鹿野郎」のあれです。日本のヤクザがアメリカに渡って頑張る話。ヤクザ映画といってもかなりエンタメだけど終始ダウナーな雰囲気でヒリヒリする。途中でちょっと長く感じてくるけど最後のシーンが最高。かっこよくてせつなくて良い作品。

 

 

君の名前で僕を呼んで/Call Me by Your Name(2017)

ルカ・グァダニーノ監督

 

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思い出すだけで涙が出そうなほど美しい映画。ティモシーシャラメずるいよな〜ホットサマーナイツでは全然ピンとこなかったのにこちらの作品はとても良かった。

自分を偽って生きていきたくないけど自分の気持ちに気づいて心がバラバラになりそうな瞬間、短い夏の描写に当てはめられて美しく儚い永遠の一瞬。切なすぎてエンドロール大号泣不可避。また夏になったら観たいな。

 

 

 

 

 

気に入った作品は何回でも観てしまうせいで新しい作品なかなか観れないし、今年は映画館も寒くなってから1回しか行けなかったから残念だったけどおうちで予習してこれは劇場で観たいな〜とか考えるの楽しかった。

最近気づいたけど日常生活の中で、映画作品のこのシーンっぽいなとか無意識に考えてるみたいで人と話してるときもその延長線でずっと映画の話してしまうのはオタクっぽくて気持ち悪いけどそんな自分嫌いじゃないです。